2021年よりエスポ化学の営業開発スタッフが週に1本くらいのペースでコラムを配信します。
悪臭対策のとっておきのノウハウをはじめ、製品ページではご紹介出来ない情報もお届けする予定です。

テーマ「オフィスビル内への異臭侵入対策」

日々日本全国のお客様より、様々な条件における臭気対策のご依頼をいただいておりますが、
今回はオフィスビル内への異臭侵入対策についてご紹介いたします。

近年、都市部においては高層建物が林立することにより、都市部特有の排気ガスや飲食店舗の排気臭気が外気取入口から吸い込まれてしまうことにより、室内で臭気苦情が発生することが多発しています。今回のお客様の場合、隣接する印刷工場の排気が風向きにより屋上のハト小屋に設置された外気取入口より室内に侵入して、従業員の方々より臭気苦情が発生しておりました。

印刷臭気はオフセット印刷機の乾燥機より発生し、インクの焦げたような独特の臭気であるため、しばしば臭気苦情原因になる臭気です。対策としては印刷臭気の吸着に適した“吸着剤”を充填した「ケミカルフィルタ脱臭装置」を、外気取入口の手前に設置して、外気に含まれる塵埃と印刷臭気を除去することにしました。

「ケミカルフィルタ脱臭装置」は対象臭気に合わせて吸着材を選択することが可能なため、非常に効率的な脱臭・空気清浄化が可能です。今回の場合は、物理吸着タイプの吸着材を選択しました。

「ケミカルフィルタ脱臭装置」内部には塵埃除去用のプレフィルタと、吸着材トレー、吸着材由来の粉塵除去用のアフターフィルタを内蔵しております。吸着材は現場の臭気状況にもよりますが、概ね１年程度の交換が必要になります。また、プレフィルタについては、外気中の塵埃を捕捉するため１ヶ月に１回程度の掃除機による清掃が必要です。

脱臭効果は非常に高く、本装置実装系統と未実装系統では明らかな侵入臭気の差が嗅覚でわかりました。
「ケミカルフィルタ脱臭装置」は汎用性が高く、今回の様な印刷臭の他、厨房排気臭気にも対応が可能ですので、室内に異臭が侵入することが絶対的にＮＧなオフィスビルやホテル、病院等のお客様に是非ともご検討をお願いしたいと考えます。エスポ化学では各種テスト機を所有しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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